2017-01-05

共同通信の「ハンドブック」も定年退職か。

お陰さまで、ものすごく地味だとはいえ、
“副業”で、いろんな原稿の依頼をいただくようになってきました。

いくつかの依頼主のメディアの表記が「原則として共同通信社の『記者ハンドブック』に準拠します」ということだったので、買いましたよ、「ハンドブック」。

共同通信社には一般社団法人と株式会社があって、
株式会社の方は一般社団法人の子会社なんですけど、詳しく説明すると長くなるので、関心のある方はググってくださいね。

共同通信社(以下、共同)は、新聞社や放送局にニュースを配信する報道機関なんです。その配信先にも加盟社と契約社があるので、ややこしいんです。
とりあえず、日本の主要な新聞社や放送局はほぼ何らかのカタチで共同からニュース原稿を配信されていると理解しておいてください。

僕が在籍した産経新聞社も含めて日本の主要な新聞社は各社それぞれが「記者ハンドブック」を作成していますが、文字表記はかなり共同と共通しているわけです。

だから企業や自治体の広報担当部署には共同の用事用語集である「記者ハンドブック」を備えているケースが目立ちます。

PRの仕事にされている方のなかには「必携」だと断言する方もおいでです。

で、今回、入手したのは2016(平成28)年3月に改訂された第13版。“帯”には「愛されて60年のベストセラー」とあるように初版は1956(昭和31)年に発行されています。

去年は“還暦”だったわけですね。勤め人になら、とりあえず定年退職の“年齢”です。
最近は定年後再雇用が定着してきましたし、
あと5年くらいは頑張りたいという意気込みなんでしょうかね。

2016-12-23

「元マスコミ人」は役立たず。

雷蔵くん(ネコ、♂、4歳)=写真と本文は無関係です
昨日(2016年12月22日)に書いた「こんな『広報・PR』はいらない。」で、複数の方(3人以上です)から指摘や批判を頂戴しました。

こちらの意図とは違う方向で、解釈されていて、自分の文章力や表現能力、情報伝達力の拙(つたな)さを痛感しましたので、補足させていただきますね。

本来は「IoT (Internet of Things )」化が進むに伴って「これまでの『広報・PR』のプロって、必要なくなる」という主旨でした。

でも「『広報・PR』が必要なくなる」「広告や宣伝がいらなくなく」というように受け取った方々がいらっしゃっいました。

直接、僕に指摘されなかった方々もいらっしゃるでしょうから、アクセス数から想像すると、けっこうな数の人々が誤解されていると考えられます。

もちろん僕はそんなことを書くつもりも書いたつもりもありません。

ちゃんと読んでいただくとわかっていただけると思いますが、
言いたかったことを簡潔にしますと…。
企業・団体・個人が自分が提供する商品やサービスをたくさんの方々に知ってもらったり、関心を集めたりするための情報は既存のマスメディアを媒介させなくても直接、届けることができる。
だから、マスメディアとの仲介役をするだけの「広報・PR」のプロなんて、もう必要なくなる…ということです。


マスコミへの人脈は強みじゃない


ですから「広告」や「広報・PR」が要らなくなるということではなく、
これからの様々なことが分析しやすいデジタルデータとなる時代では、
そのデータを活用して企業・団体・個人の「目的」を達成できる「手段」を効果的に提示できない「広報・PR」のプロは出番がなくなるということです。

当然、企業・団体・個人が情報を「市場」に自身で直接、届けられる時代でも「広告」「広報・PR」のスキルは必要です。

2016-12-22

こんな「広報・PR」はいらない。

大阪・道頓堀(写真と本文は関係ありません)
前々回、このブログを始めた動機のひとつを紹介させていただきました。

いくつかあるので、
今回は、その中から別の動機を書きます。

それは、これまでの「広報・PR」のプロって、これからは必要なくなる、と思った、ということです。

「広報」や「PR」という業務は残るでしょうけど、これまでの行動のなかで無駄なものがかなり増えてくる、と僕はみています。

なぜか…。


「ビッグデータ」って最近…


一時期よく見たり聞いたりした「ビッグデータ」という言葉が影を潜めています。

一方「IoT (Internet of Things )」という言葉をTVや新聞で見かけない日はないと言って過言ではないですよね。

「モノのインターネット」と訳されて、余計に分かりにくくなっている気がしますけど、状況的には、人間の行動などいろんなことがデジタルデータ化されるということだと言い換えて間違いないと思います。

もちろん、これはIT系のプロの方々には常識の範囲。「ビッグデータ」という言葉の露出度は減りましたけど、「ビッグデータ」はIoTと一体の関係にあるので、影はひそめても、薄くなったわけじゃないんです。

それから「AI(人工知能)家電」もIoTの一種です。


あなたは丸裸かも


途中のプロセスや技術的な説明を省いて、もうすでに始まっている「未来」を描くと…。
Aさんという人物は、自宅で、どんなものを冷蔵庫に入れたとか、何を洗濯したとか、いつトイレに入ったなどといった情報データとしてIDに紐づけられます。

また外出先で、どの交通機関を使ったとか、どういう店で食事をした、何を買った…といった情報も同様です。

当初はひとつの人物に対して、色々なケースに分けて、いくつかのIDが付けられるでしょうけど、ビッグデータ処理技術が進めば、ひとつのIDに集約してデータを整理することも可能になってくるでしょう。


広告費換算の錯覚


海外では、
簡単なニュース記事はAIが書いているケースもあるようですし、
日本語ベースでもネットからテーマに沿った情報を集めて文章をほぼ自動で作成できるようですから、
まずプレスリリースなんてAIが書くようになるのは確実でしょう。

それに先にも述べたように各個人の行動がデータ化されるのですから、
それぞれの趣味・指向に合った商品やサービスのPRはAIでネットやデジタルサイネージを通じて各個人に自動配信できるようになるでしょう。

2016-12-21

罵倒されることを覚悟して書きます。


昨日(2016年12月20日)の続きです。

話を整理して、
まず、マスメディアへの露出について考えてみます。
クライントの側もマスメディアへの露出に対する姿勢を検討してみます。

マスメディアへの露出をしたい場合のひとつとして店舗がユニークなイベントや企画で新聞やTVの記者の関心を引くという方法があります。

ちょっと常識はずれのことをやってみる。
話題の有名人を呼ぶ。
…といったことが想定できます。

それで一度は紹介されるでしょう。
在阪のTV局、新聞社がすべて来れば、
多くの人々にイベントそのものは知ってもらえます。

でも、ご自身の経験で考えてみてください。

その店の名前を覚えているケースってどれくらいありますか。

2016-12-20

広報・PRのプロを信用していいのか。

少なくとも、このブログは月に1回は更新しようと思っていたのに、11月は1回も文章を掲出してませんでした。

サボっていたのと、
こんな僕のアドバイスや提案、それから文章について、対価を払ってくださる企業や個人も少しはいらっしゃるようになってきたので、
そんな方々への情報提供と、ブログやSNSでの発信は分けていかないといけないなぁ…と思っているうちに、
もうジングルベルの音が聞こえてくる時季になってしまったんです。

で、これからは、ちゃんと“分けて”対価をいただく方には、お得感を持っていただける工夫をすることにします。

つまりこのブログを読んでも、お得感はわからないので気にしないでください。

…というわけで、

2016-10-23

日経電子版様「ニュースはラブレター」じゃヤバいです。

ラジオNIKKEI(旧愛称:ラジオたんぱ)を聴いていると、ときどき日経(日本経済新聞)電子版のCMが流れてきます。

萌え系アニメ主題歌みたいな曲が女子高生みたいな感じのノリノリの声で、
♪ニュぅースはラァブレぇタぁー…♪
って歌われています。

調べてみたら、
このCMの「スペシャルサイト」があって、
歌っているのは、
“アニメ「けいおん!」の田井中律役や「白猫プロジェクト」のツキミ役など、多くの話題作に出演している声優の佐藤聡美さん”
――だそうです。

それはそれでいいとして、
「ニュースはラブレター」っていうのに違和感というか、異議あり!です。

2016-09-25

「越路太夫」問題の結論。

「小西屋(現・コニシ株式会社)」の旧社屋。鳥井信治郎が奉公した当時の姿を残しています=大阪・道修町
ブログの更新って怠けていると、
気づいたときには前回の更新日が想像以上に昔になってしまうものですね。

1週間くらいサボっているなぁ、って感じで確認したら、その倍くらいの間隔は開いていました。(もちろん間隔が1万年になっても誰も困らないし落胆しないことは自覚しています、念のため)

そういえば勉強にしても健康のための運動にしても習慣化したと思っていても、
サボり始めると坂道を転げ落ちるようにサボりが日常化してしまいます。

良いことを習慣にするのは難しいけど、
悪いことなら水が高いところから低いところに流れるように当たり前に定着してしまいます。

半世紀以上、生きてきたわけですから、
もちろん、そんなことはわかっています。

教訓を生かせないだけです。

そもそも教訓を生かせるような人間なら、
こんなオトナになってません。

…というわけで、タイトル通り…日本経済新聞朝刊連載小説「琥珀の夢 ――小説、鳥井信治郎と末裔」(作:伊集院静)の「越路太夫」表記についての結論です。